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from Funky Monkey Babys


「STAND BY ME」
製作年 1986年
製作国 アメリカ
配給 コロムビア映画配給
監督 ロブ・ライナー(Rob Reiner)
原作 スティーブン・キング(Stephen King)
キャスト  ウィル・ウィートン(ゴーディー)
リバー・フェニックス(クリス)
コリー・フェルドマン(テディ)
ジェリー・オコネル(バーン)

有名な映画だから観たことがある人は多いだろう。仮にたとえ観たことがなくても、「STAND BY ME」というタイトルを歌で聞いたことがある人は多いと思う。
もっと誰も知らないようなこだわった作品を望んでいた人には申し訳ない。それらは今後紹介していくとして、今回ぼくは何が何でもこの映画を紹介したかったのだ。
今回は「ファイル1」ということで記念すべきオープニングである。スタートであるオープニングは、自分自身にとってもスタートな存在になったこの映画以外には考えられなかった。

物語は、アメリカ・オレゴン州にある田舎町のワルガキ4人組がある死体探しの冒険に出かけるという青春ストーリー。自分たちの生まれ育ったその田舎町すら出たことがない4人にとって、それは世界中への旅であり、大冒険の始まりだった。
リーダー格のクリス、友達思いで人の気持ちをわかってやろうとするゴーディー、クレイジーでワイルドなテディ、太っちょのどんくさいバーン。各それぞれ個性と色を持ったキャラクターたちは、まるでいつもつるんでいたあの青春時代の自分たちの姿と重ね合わせて観てしまう。
冒険、太陽、水と土、誰にもゆずれない思い、エッチな話、ケンカ、言い合い、怖いもの見たさ、わかってくれない大人たち、友達への共感、友情、愛、夢、そして信頼と裏切り・・・・。
それらがちりばめられている、自然で脚色のないストーリーが淡々と進んでいく。

現代のハリウッド映画にあるような脚色ばかりのシーンの盛り上がりはない。ただ、静かに青い日々が映し出されていく。
だからこそなんだろう。観ていてどうしようもできない、抑えることなんてできない、アツイものが胸の中に生まれてくる。それは多くの人にとって、「何もなかったけど楽しかった」青春時代そのままなのである。

ほんとにどのシーンも自分のことだったかのように愛し覚えているけど、そんな中でももし一番を選ばなければならないとするならば、クリスとゴーディーが山の中を歩きながら自分たちの将来について語り合うシーンを選ぶ。
クリスが言う。
「本当の小説家になるのか?」
ゴーディーは「やだよ、もの書きなんて時間の無駄だ」と答える。
けど、それはゴーディーの本心ではなかった。自分のことをわかってくれない父親からいつも言われていたセリフそのものだった。それをクリスは知っている。
「君の父さんは何もわかっちゃいない。君には才能がある。ものを書くのがうまい。
子供はすぐに大切なものを捨てたがる。誰かが見守っていてやんないと才能は消えてしまうんだ。君の親がやらないならおれが見守ってやる」
今でも一字一句覚えている。このシーンがなければ今のぼくはなかっただろう。
10代、そして今も、夢を捨ててしまいそうになるほどの批判やツライことはいっぱいある。けど、そんな時にクリスの声がふっと聞こえるんだ。
「おれが見守ってやる」と。

この映画で一躍有名になったクリス役を演じたリバー・フェニックスは今でも愛してやまない俳優の一人である。しかし、残念なことにもう彼が出演する新しい作品は見ることができない。
忘れもしない。ぼくが高校生の時だった。
高校の下校中電車に乗っていた。多くの人が車内でスポーツ新聞を読んでいる。何故だかふとある一つのスポーツ新聞に目がいった。そこから目が離せなかった。自分の降りる駅を通り過ぎても・・・・。
「アメリカ人気俳優 リバー・フェニックス 謎の死」
彼は多くのファン、映画監督から期待されていた。誰もが認める当時のハリウッド映画界のスターだった。ハリウッドの長い歴史においても彼の死は大きな星の消滅だろう。
ヒッピースタイル、ロックバンド、アイドルファンを裏切るようにさえ見えた流行に逆行するかのような行動、そして環境問題などというディープなものに対しての姿勢・・・・。アイドル型の外見を持った彼がそういう活動をしているところに惹かれていた。そんな彼が23歳という若さで逝ってしまった。信じられなかった。ぼくはホモセクシャルじゃないけど、会ったこともない彼を愛していた。
原因は詳細不明だが、ドラックのやりすぎだったと伝えられている。
最後の最後まで何かメッセージを残しているように感じた。

この映画、そしてそこにいたリバー・フェニックスはぼくにとってスタートな存在だった。アートと呼ばれるものに何の関心も抱いていなかった当時のぼくを、映画、本、音楽という世界に興味を抱かせ、目を向けさせてくれた。この映画を10代の感性豊かな時に観て良かったと思う。
ストーリーにちりばめられていた数々のシンプルで飾り気のない要素、キャラクターたちのセリフ、一つ一つのシーン全てが今のぼくを作ってくれたと言っても過言ではない。

大人であっても、少年であっても、それぞれの思いで観ることができるこの映画を、明日の現実なんて考えなくてもいい、週末の本来の自分に戻った姿で観て欲しいと思う。


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