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映画「KAMIKAZE TAXI」
 

製作年 1995年
製作国 日本
配給 ビターズ・エンド配給
監督 原田真人
製作 田中迪
プロデューサー 吉田就彦、南條昭夫、茂庭喜徳、岡田和則
脚本 原田真人
企画 馬越勲
音楽 川崎真弘
編集 阿部浩英
キャスト(役名)
役所広司(寒竹一将)
高橋和也(達男)
片岡礼子(タマ)
ミッキー・カーチス(亜仁丸)
矢島健一(石田)

原田真人監督。ぼくは普段、視点が狭まるということでジャンルや監督で観る作品を選ばないが、この監督作品に関しては別である。ストーリー、脚本、キャスティング、フレームワークは「すごい!」の一言。至極愛する映画監督の一人だ。また映画音楽もなんとも言えないマッチアップ。以前にもこの「我が愛する〜」で紹介したガス・バン・サント監督同様、音楽センスが満ちあふれている。心にしみていく感じだ。

タイトルは「KAMIKAZE TAXI」。日本が世界に恐れられた戦時中の神風特攻隊。また、南米ペルーのアンデス山脈で吹き荒れる風、KAMIKAZE。

ヤクザの下っ端の達男は組と繋がりのある政治家土門の女世話係に任命される。紹介したのは自分の愛人のレンコと彼女の知り合いのタマ。女を道具のようにしか見ていない土門はタマをボコボコにして組に返してきた。
それに怒り狂うレンコ。達男も胸中は怒っていた。それは土門だけでなく、親分の亜仁丸、兄貴の石田も同じように女は道具としか見ていなかったからだ。
「土門の家の壷の中に億単位の金がある」タマからその話を聞いた達男は復讐として、昔の仲間とその金を奪いにいくことを計画する。
仲間と共に、組が武器を隠している倉庫から銃を奪い、土門の家から金を奪うことに成功する。が、すぐに亜仁丸や石田に見つかり仲間を全員殺されてしまう。
最後に息を引き取った仲間の一人が死に際に達男に遺言する。
「達男、お前の神風見てえなぁ。あいつら全員殺してくれや」
片道切符の神風となり復讐を誓う達男。そこでペルー育ちの日系人タクシー運転手寒竹一男に出会う。
愛する者を殺されたという同じ境遇を持つ達男と寒竹は、「KAMIKAZE」の思いを持っていた。さらに、寒竹の吹く笛の音、ヤクザの親分でありながら音を愛する亜仁丸もが繋がっていく・・・・。

日系人、ヤクザ、政治がからむストーリー。上記は登場人物を紹介しただけで、観ればわかるが内容はこの何十倍も濃い。様々なことを考えさせられ、また「神風」という言葉を通し、やさしくなり、熱くもなってしまう。

原田真人監督を知ったのはこの映画だった。ぼくはその後、監督の作品を観たおし、涙し、考えさせられ、知らないことを知った。もし、ぼくが映画俳優であるならば何が何でも原田作品に出たいと思うだろう。
いずれまた原田作品を紹介しようと思う。


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