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  first scene「未成年」(全28話)
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  ■second scene
「くすぶる日々」(全26話)
  第1話  「ガキではない5人になり」
  第2話  「大人ということに追われ」
  第3話  「再会」
  第4話  「わからない感情」
  第5話  「照れくさいな」
  第6話  「バカなところは変らない」
  第7話  「深夜のファミリーレストラン」
  第8話  「夢か友達か」
  第9話  「夕暮れに向かって走る電車の中で」
  第10話  「夢の裏側」
  第11話  「ひとりぼっち」
  第12話  「背中にはいつも悲しい夕暮れがあった」
  第13話  「ディスコ」
  第14話  「で、どうするんだ、これから・・・・」
  第15話  「ホステスの女との生活」
  第16話  「ヒーローは遅れてやってくるもの」
  第17話  「あの頃の菊地」
  第18話  「自分が生きる理由」
  第19話  「やりたい仕事が見つからない」
  第20話  「旅」
  第21話  「2年前、前回の5人」
  第22話  「萩原が外国で見つけたもの」
  第23話  「言えない菊地」
  第24話  「情けねぇ」
  第25話  「23歳までの5人の生活」
  第26話  「曇った心にはいつか雨が降る」

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second scene くすぶる日々
第21話「2年前、前回の5人」


 萩原が一年以上の旅から帰国してきて、5人はひさしぶりに再会していた。

 高校を卒業してから二回目の再会。
 あの時は高校を卒業して間もなく、みんなにたいした変化はなかった。
 だが、今回は前回の出会いから一年以上の月日が経っている。

 21歳。もう未成年ではない。
 大人・・・・、けど、子供。
 いや、子供でありたいと思っているだけだろう。

 萩原はひさしぶりの再会を目の前に思っていた。
「菊地はどうしているのか?
 良は何をしているのか?
 永川は夢をつかんだだろうか?
 加藤は楽しく大学生を満喫しているだろうか?」

 目の前の白い四駆がパッシングをしている。
 永川の車だ。

 永川が迎えに来た車に萩原は乗り込んだ。
 車内には全員が揃っていた。

「よ! みんな元気にしてたのか?」
 萩原は後部座席に乗り込みながら、みんなに言った。
「まあな」
 目が合った助手席に座っている菊地が振り向きながら言った。
「そっか。そりゃ朗報だ。
 良は?」
 萩原が笑顔で言った。
「おれは前言ってたディスコの仕事を辞めて、今は何もしてねえよ」
 萩原は良が少し疲れているように感じた。
「元気でやってんのか?」
「微妙、かな」
 良はそう言って吸っていた煙草を指で弾いて、車の窓から捨てた。
 良のその疲れた感じの横顔にひっかかるものがあったが、萩原はやり過ごした。
「加藤は?」
「お、おれも普通だよ。
 たまにスロットやってる」
 萩原は加藤のいつも何かに焦っている感じの、恥ずかしがり度がかわいく感じた。
「バイトはしてねえの?」
「やってるよ。家の近くのパン屋で」
「そっか。
 それより大学にはかわいい子いっぱいいるんだろ、早く紹介してくれよ。
 コンパしまくってんじゃないの?」
 萩原は笑って言った。
「あ、あんまりいないよ。コンパは話あるけど、おれ行ってないし」
 加藤は急ぐように煙草をズボンから取り出し、口にくわえて言った。
 シュッシュッとライターで火を付けようとするが、つかない。
 後部座席の加藤の隣にいた良が、横から火を差し出した。
「そうなの? コンパしたかったのにぃ!」
 萩原はまた笑いながら言った。
「お前はどうだったの、旅?」
 運転座席にいる永川が萩原に言った。

 車は深夜の暗闇の中を進んだ。
 フロントからの景色に車は一台もなく、信号は3つ先まで青になっている。
 これからどこに行くのかなんて決まっていない。
 そんなのいつだって決まっていない。
 まるで、自分たちの人生のように。


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