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  first scene「未成年」(全28話)
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  ■second scene
「くすぶる日々」(全26話)
  第1話  「ガキではない5人になり」
  第2話  「大人ということに追われ」
  第3話  「再会」
  第4話  「わからない感情」
  第5話  「照れくさいな」
  第6話  「バカなところは変らない」
  第7話  「深夜のファミリーレストラン」
  第8話  「夢か友達か」
  第9話  「夕暮れに向かって走る電車の中で」
  第10話  「夢の裏側」
  第11話  「ひとりぼっち」
  第12話  「背中にはいつも悲しい夕暮れがあった」
  第13話  「ディスコ」
  第14話  「で、どうするんだ、これから・・・・」
  第15話  「ホステスの女との生活」
  第16話  「ヒーローは遅れてやってくるもの」
  第17話  「あの頃の菊地」
  第18話  「自分が生きる理由」
  第19話  「やりたい仕事が見つからない」
  第20話  「旅」
  第21話  「2年前、前回の5人」
  第22話  「萩原が外国で見つけたもの」
  第23話  「言えない菊地」
  第24話  「情けねぇ」
  第25話  「23歳までの5人の生活」
  第26話  「曇った心にはいつか雨が降る」

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second scene くすぶる日々
第24話「情けねぇ」


 車はいつも通り、無計画な5人を象徴するように、目的地もなく走っていた。

 フロントガラスに水滴が、一滴、二滴。
 少し雨がパラパラと降り始めて来ている。

 結局、この日誰もこれまでの自分について詳しくは話さなかった。
 良はスロットばかりをやり、くすぶっている自分を出さなかった。
 永川はバンドで成り上がってやる!という夢が簡単に叶わず、壁にぶち当たっていることを仲間には一切感じさせなかった。
 菊地も自分の思っている気持ちを匂わせはしたが、結局、言えずじまいだった。
 加藤も大学生活がうまくいっていないことを言えなかった。

 そして、まだこの5人の中では一番多くを話した萩原も、
 帰国してきて、これから先いったい自分は何をやっていくのか?ということに対して不安が溢れる程あったことを打ち明けられなかった。

 まだ、照れ屋な5人。
 かっこつけで、自分が自分の格好わるいと感じる部分を見せたくないと思う5人がいた。

 自分のダサイ、腐った部分を見せることで友達がどれほど救われるか、ということは嫌程わかっているつもりだった。
 でも、現実には口に出せないままだった。

「情けねえなぁ、おれは・・・・」
 萩原はバイバイと車を降りた後、そんな部分を見せられない自分にいらだちを感じた。

 夜明け前、みんな帰ることになった。
 菊地は朝からドカタの仕事が待っている。

 この日から、今SHOCK FOODで2年ぶりに会うまで、一回も会っていなかった。

 どこかで5人それぞれが「遠さ」を感じていた。
 どこか違う。あの頃、高校生の頃とはどこか違った。
 それは、自分の心の中にあるものを打ち明ける、ということ。
 そのことが「人との繋がり」を感じさせてくれるのは誰もが知っていたが・・・・。


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