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third scene 友達の死
第3話「エロメル友」


 大学を卒業してから、そして風俗嬢のみきちゃんが飛んでから、パソコンでメル友と会話することは加藤の一番の楽しみになっていた。

 今持っているメル友の数はざっと100人以上。
「はぁはぁ・・・・」とメールで打ったり、「あっ、イク、いっちゃう!」というメールが返って来たりするエロメル友もその中には半数以上含まれている。
 加藤はそんなエロメールをやりながら、下半身を剥き出しにして擦っていた。

 エロメル友と会って、実際にエッチをやりたい気持ちもあった。
 が、加藤は一回もエロメル友と会ったことはない。

 理由は、「さすがにそれだけは・・・・」とか、「怪しいから」とかそんな真っ当な理由ではなく、待ち合わせても出会えたことがなかっただけだった。
 いつしかこんなことがあった。

 時間は夜の11時を過ぎていた。
 霞町とは車で1時間以上も離れた街で、その日の夜からずっといやらしいメールを送り合っていたメル友と待ち合わせをした。
 待ち合わせの町までは車で一時間以上かかる。自分の車は持っていなかったが、親の車を24時間、自分の好きな時間に使うことができる加藤にとっては、それでも良かった。

 相手のメールの内容では、
「早く来て・・・・。もう、びしょ濡れ・・・・」
 とまで書いてきている。
 メールをやり取りしながら、加藤は下半身を擦っていたが、「早く来て」と言う言葉に、実際に行ってエッチしたくなった。

 次の日、朝からバイトがあることが頭をよぎったが、この時の加藤にとってそんなことはどうでもいいことだった。
 バイトは加藤の頭の中にまったくと言っていいほど入っていなかった。
 ただただ機械的にバイトに行ってただけで、いつクビになってもいい。

 車を走らせながら、加藤は興奮していた。
 ビンビンになっているコレを沈めることができるという期待もあったが、加藤はそんなこと以上に、『人と待ち合わせ、しゃべれる』ということに、普通の感覚ではわかりえない異常な興奮を抱いていた。

 顔も知らない相手と待ち合わせるということで、相手は、
「どんな服装で来る?」
 とメールで尋ねてきていた。その答えに加藤は、
「ジーパンに白のTシャツで行くよ」
 と返事し、実際にも今の自分はジーパンに白のTシャツ姿でいる。
「私は赤のミニスカートと上はニットで行きます。車は黒のワゴン」
 その相手の返事の通り、加藤は待ち合わせ場所に着いてから、すぐさま黒のワゴンを探した。


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