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third scene 友達の死
第4話「本能は抑えられない」


 気が早かったか・・・。

 加藤は待ち合わせの11時の10分前にすでに待ち合わせ場所に着いていた。
「どんな女の子なんだろう・・・・。21歳って言ってたな。
 赤のミニスカート・・・・」

 加藤は妄想を繰り広げた。
 アソコはもう立ちっぱなしになり、収集がつかなくなってしまっている。

 11時を5分過ぎた。
 11時10分前に着いていた加藤にしてみれば、5分過ぎただけなのに、えらく待った気がして仕方がない。

 加藤は四方八方キョロキョロと、目まぐるしく黒のワゴンを探しまくった。
 もう、やりたくて仕方がない・・・・。
 焦る気持ちを抑えるように、加藤は震える手で煙草を何本か勢いよく吸い込んだ。

 11時30分。加藤はまだ待っていた。
 もしかしたら、自分のことがわからないのかもしれないと、待ち合わせ場所とは少し離れたところまで行って黒のワゴンを探した。

 でも、ない。
 もしかしたら・・・・、加藤はその時、初めてそう思った。

 待ち合わせ場所は駅前だった。駅前広場にあった時計が12時を指したのを見て、加藤はなくなく帰った。

 家に帰ったのは1時をゆうに回っていた。収集のつかなくなってしまった加藤は、家に帰るなり再びパソコンに電源を入れ、エロメールを打ちながら擦った。

 そんな寒い経験があった加藤だが、それからも何回も待ち合わせを試みた。
 頭ではわかっているが、本能が抑えられない・・・・。
 でも、結果は何回待ち合わせてもこの時と同じように出会えなかった。
 その回数はゆうに20回を超えている。

 適当なエロメル友がいない時は、加藤はエロサイトにつないだ。
 そこで無料で配布されているエロ画像やエロ動画を見て、加藤は擦りまくっていた。
 そんな日々を送りながら、加藤は4人のことを思った。
 年々、自分だけが取り残されていくような思いがどんどん増加してきている。

 ベットに寝転んでいると、みきちゃんの顔が浮かんで来る。
「みきちゃん、今はどこで何をやってるんだろう・・・・」
 今でもあのやさしい、包み込むようなナメ方や肌の温もりがクッキリと蘇って来る。

 彼女がどこに行ったのかなんて考えてもわかりっこない。
 でも、加藤の本能は考えた。
 それがまた大きな寂しさを、孤独感を募らせた。

 そしてついには、
「良はいいよな。あいつが女に苦労することなんてないだろうからな」
 外見の良い良に対して、友達なのに、そんな思いになっていた。


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