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third
scene 友達の死
第7話「素直になれない5人」
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約一年ぶりにあった5人はとりとめのない話をした。
永川が最近ハマっているというスロットの話をすれば、以前まで毎日のようにやっていた良と、パチンコ屋でアルバイトしている加藤が話に参加し、盛り上がっていた。
菊地は最近時間があればたまに行っているという釣りの話をしていた。
たこ焼きを食いながら、お好み焼きを食いながら、ビールをたっぷりと飲みながら、5人はよくあるとりとめもない話で盛り上がった。
しかし、その間、永川の口からは「バンド」という言葉は聞こえなかったし、良の口からは「やりたいことがない、これからどうしていいかわからない・・・」という話もなかった。
また、菊地は萩原に、「最近、女はどうなの? 今、彼女いる?」と聞かれていたが、言葉を濁した。
おそらくいるだろう、モテない奴じゃない。いや、その身から溢れ出ている包容力と雰囲気を考えるとモテる方だった。
実際、この時、菊地には彼女がいた。
別に彼女について隠したいわけじゃなかった。みんなに言ってもいい。
でも、言えなかった。
同じ光景。
あの時とまるで同じ・・・。
高校の時、良は告白してくる女の子を気に入ってても「嫌だね」と常に避けたことと、いくぶんも変わらず同じだった。
何故か避けてしまう、友達に少し深く突っ込まれるような話題を。
何故か避けてしまう、自分のイメージがくずれるかもしれない話題を。
みんなで風俗の話やSEXの話はいくらでもしていたのに・・・。
笑えるほどに、5人それぞれがあり得ない程の恥ずかしがり屋であり、またカッコつけだった。 加藤も当然、エロメールをやっていることや、めちゃめちゃ寂しいという感情は口にしなかった。
でも、5人は確実に親友であった。
皆が皆、誰もがそう感じていたことだけは間違いない。
君は友達に自分の全てを伝えているだろうか?
君は友達の全てを知っているだろうか?
君は自分の彼女に自分の全てを伝えているだろうか?
君は自分の彼女の全てを知っているだろうか?
悲しいことだが、おそらく全てではないはずだ。
望んでいるとわかっていても・・・・。
だが、そんな中、萩原は言った。
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